今日は、二十四節気の立冬(りっとう)です。
立冬とは、
二十四節気の一。
太陽の黄経がニニ五度に達する時をいい、太陽暦で一一月八日ごろ。
十月節気。
『冬立つ』ともいう。
大辞林より
とあります。
冬の始まりという意味です。
ところで、今年の冬を東洋医学の知識を用いて予測してみましょう。
陰陽学説
東洋医学には、陰陽学説というのがあります。
東洋医学概論 社団法人 東洋療法学校協会 編によると、
『陰陽学説では、世界の本質は気であり、陰陽の二気の対立と統一によるものであるとみる。』
つまり、陰陽とは、対立と統一を表しています。
実際の一例をあげると
陽とは、上・外・明・昼・夏・熱・火・男・幼
陰とは、下・内・暗・夜・冬・寒・水・女・老
上記の様な組合せがあります。
また、
身体を陰陽で分けると身体の上半身は陽で、下半身は陰。
さらに上半身を陰陽で分けると、頭は陽で、お腹は陰。
このように、陰陽は無限に分けることが出来ます。
そして、
人間の生命活動は、物質と機能・血と気・臓と腑・裏と表・下と上・静と動・降と昇・出と入・寒と温など、陰陽の関係が相対的に平衡状態を保っています。
その為、この関係が失調すると病気になります。
鍼灸治療は、この陰陽の平衡を回復する様にします。
実は、陰陽の平衡状態を保とうとするのは、生物だけではありません。
自然界も陰陽の平衡状態を保とうとします。
例えば、
冬から春、春から夏につれて、気候は寒冷から暑さに向かってゆきます。
夏から秋、秋から冬につれて、気候は段々と暑さから寒冷に向かってゆきます。
一年を通してみれば、気候は相対的に暑さ寒さで平衡がはかられています。
また、同様に酷暑であれば、酷寒になり平衡状態が保たれます。
今年の冬の気温の予想
話を元に戻します。
今年の冬の寒さについて、予想をしてみましょう。
気象庁の報告によると、
2014年の夏(6~8月)の天候は、
・夏の平均気温は西日本で低かった一方、北日本、東日本、沖縄・奄美で高かった。
・北日本、西日本太平洋側の降水量はかなり多かった。
・西日本の夏の日照時間はかなり少なかった
と、あります。
今年大阪は、最近の夏に比べて涼しかったと思います。
その為、今年の冬の気温は、わりと寒くないのではないかと思われます。
文:荒木かおり