3月1日(日)は、鍼灸学術団体である(一社)北辰会のエキスパートコースに参加して来ました。
午前中の講義は、堀内さいりゅう先生による『精神疾患、意識障害』でした。
西洋医学での精神疾患の解説に始まり、
精神疾患の東洋医学的解析と、実際の症例を用いて臨床上のポイントを分かりやすく講義して頂きました。
精神疾患というのは、他の疾患に比べて周囲の人に理解してもらいにくい部分があります。
その患者さんを理解し如何に支えていくか、たいへん勉強になりました。
午後からは、藤本蓮風先生による『魂について』と『症例 鬱』でした。
『魂について』は、色々と考えさせられました。
私自身、今後の臨床をするうえで、避けることは出来ないと思います。
『症例 鬱』も、『魂について』に引き続き迫力のある講義でした。
ただ、
内容については、私が勝手に話をする内容ではないので、控えさせて頂きます。
最後は、実技でした。
このエキスパートコースでは、講師の先生に体表所見と治療穴を説明して、実際に相手に治療をしてもらいます。
これが、自分の意識を変えるのに役立ちます。
私も、体表観察の練習をする時に、何故こんな脈や舌やツボや色になっているのか?
また、どの治療穴をどのように使用して治療をするか?
証や病因病理、配穴と治療内容までを考えて体表観察をする様になってからは、体表観察が変わってきました。
どういう意識で患者さんの身体を診るのか。という事が、治療効果に大きく影響します。
今回も、朝9時前に会場に入って、終了が夕方4時半。
あっという間の7時間半でした(笑)
文:荒木かおり