気虚とは
気の推動・防御・気化・固摂の各機能の低下のこと。
温煦の低下が顕著な場合は、『陽虚』といいます。
気虚の主な症状
・息切れ。声に力がない。
・倦怠無力感。動くと症状が悪化する。
・食欲不振。消化不良。
・風邪にかかりやすくなる。悪風。
・自汗(じかん。昼間に、労働・厚着・発熱によらず汗が自然と出る症状)
・慢性に反復する出血。
・立ちくらみ。ふらつき。
気虚の原因
・【先天不足】:生まれつき、気が少ない(先天の気が少ない)。生まれつきの身体の弱さ。
・【後天不足】:気の補充の障害(後天の気が少ない)。脾胃の運化失調による不足など。
・【気の消耗】:生まれつき『気』も充実し、気の補充も出来ているが、それ以上に『気』の消耗が多い。慢性病・外感六淫・七情内傷などにより『気』が消耗する。
参考文献
東洋学術出版社 針灸学[基礎編]
燎原 基礎中医学
中国漢方 中国漢方医語辞典
文:木下かおり