今日は、北辰会本部スタンダードコースに参加してきました。
午前中は、体表観察(背候診)。
背候診というのは、背中にあるツボや、皮膚や筋肉や背骨の状態を診て、
身体の状況を東洋医学的に判断する事を言います。
東洋医学の世界観で、臓腑が背骨にくっついていると考えます。
その為、背中に内臓(東洋医学での)の反応が出ると考えます。
なので、背中からも大変重要な情報が読み取れます。
午前中の実技の後は、お昼に私のミニ講義でした。
今回は、『脈診と鍼灸治療について』という題目でミニ講義をしてきました。
大勢の人達の中で、話をするのは緊張をしますね。
そういう時は、『弦脈(げんみゃく)』という硬い脈になりやすいです。
今回私も、弦脈をうってました(ノ∀`)アチャー
ミニ講義が終わった後は、実技強化クラスで体表観察をしてきました。
この強化クラスでの実技がまた面白い(・∀・)イイ!!
ツボって、言葉ひとつで動くんですよ!
一緒に組んだO崎先生に、色々キーワードを投げかけると、
左心兪のツボが発汗して凹んできました。
まさに『背中で語る』という言葉を思い出しました。
背候診を鍼灸治療でどのように用いるかというと。
東洋医学の考え方で、臓腑は背骨にくっついているという考え方があります。
その為、背中に色々な臓腑に関連があるツボがあります。
その背中のツボの反応を確認して、臓腑の状況を判断します。
例えば、鬱病の方のこのツボが最初は凹んでいた。
もしくは、PMS(月経前症候群)のかたのこのツボが凸っていた。
その異常な反応のあるツボに、関連がある臓腑に異常がある可能性を考えます。
これら異常な反応のツボが、鍼灸治療をすると変化があります。
それも、東洋医学的な判断の方法のひとつです。
背中ひとつをとっても、奥が深いです。
文:荒木かおり