瘀血とは、
血の運行が何らかの原因で異常をきたし、滞った状態。
または、血が滞って形成された病理産物。
瘀血のことを『死血』『敗血』『蓄血』ともいう。
血の正常な機能を失っているだけでなく、新たな病因にもなる。
瘀血の主な症状
・刺された様な痛み
・痛みは移動せず、固定している
・昼は軽く、夜に痛みが強くなる
・紫斑や、皮膚が乾燥し魚鱗のようになる(肌膚甲錯)
・シコリや、出来物が形成される
瘀血の原因
【気虚】:気の推動作用が低下し、血の流れが緩慢になり、血が滞り生じる。
【気滞】:気滞の為に気の流れが悪くなり、血の流れも悪くなり、血が滞り生じる。
【血寒】:寒により経脈が収縮し、血の流れが悪くなり、血が滞り生じる。
【血熱】:熱の影響で血が煮詰まされ、血の粘稠度が増し、血の流れが悪くなり、血が滞り生じる。
【出血】:外傷や内傷により、局所に血が滞り生じる。
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参考文献
東洋学術出版社 針灸学[基礎編]
燎原 基礎中医学
文:木下かおり