気滞とは
『気』というのは、自由に動きまわり身体の正常な活動を担っています。
その『気』の運動性が失調し、停滞した状態。
気滞の主な症状
・脹痛(ちょうつう):張った痛み。時間的に増減したり、移動する痛み。ゲップやオナラにより、一時的に軽減する痛み。
・詰まり感。膨満。つかえ感。
・排尿困難。排便困難。
・各種停滞。
・気滞がひどくなれば、柔らかい塊が出来る。
気滞の原因
・【外邪】:寒邪などにより、気の動きが悪くなるため。
・【内傷七情】:憂いや怒り、過度な思慮により、気の動きの停滞をまねく。
・【飲食の不節】:食べ過ぎ等により、気の動きを阻害するため。
・【病理産物】:湿痰や瘀血などの病理産物が、気の動きを邪魔するため。
・【気虚】:気虚による推動作用低下のため、気の動きが停滞する。
参考文献
東洋学術出版社 針灸学[基礎編]
燎原 基礎中医学
中国漢方 中国漢方医語辞典
文:荒木かおり