『ストレスは、ありませんか?』
医療機関に行けば、よく聞かれるフレーズではないでしょうか?
ストレスという単語を辞書で調べると、下記の意味があります。
ストレス
①精神緊張・心労・苦痛・寒冷・感染などごく普通にみられる刺激(ストレッサー)が原因で引き起こされる生体機能の変化。一般には,精神的・肉体的に負担となる刺激や状況をいう。 「 -を解消する」
②強弱アクセントで,強めの部分。強勢。
③物体に加えられる圧力。
④外的圧力に対する弾性体内部の反発力。三省堂 大辞林より
ストレスという単語にも色々な意味がありますね。
医療機関で聞かれるのは、①になるわけですが、
ほとんどの場合、精神的ストレスという意味で『ストレス』という単語を用いられているのではないでしょうか?
ホメオスタシスとストレス
『ストレス』の意味を掘り下げてお話をしますと、
人間に限らず生物には、恒常性(こうじょうせい。ホメオスタシスともいいます。)という身体の状態を一定に保つ仕組みがあります。
例えば、身体の水分が減少すれば、尿量は減少し、口渇が生じて水分を補給しようとします。
寒くなれば、毛穴が閉じて、身体が震えて熱を産み出そうともします。
このように、生物は身体の状態を一定に保とうとします。
一定状態を保っている身体に、急激な環境変化が起これば、身体には大きな負担を強いる事になります。
上記の大辞林の『ストレス』の説明の原因に『寒冷』というのがありましたね。
今週の近畿地方は雨が多く、急激に冷え込みました。
東洋医学では、『六淫の外邪』の寒邪と湿邪が、身体を冒してないか?きちんと確認をします。
ストレスの確認は、精神的ストレスだけでなく、環境の確認も大事です。