こんにちは。かおり鍼灸院の木下かおりです。
今回から、東洋医学からみた『脾』のお話をします。
【脾の位置】
十一椎(脊中穴)に附着します。
ちなみに、
十二椎には、胃が附着すると考えられています。
胃について。その1。参照。
脾の下に、胃がある。という位置関係になります。
【脾の形態】
和漢三才図会によると、『脾の形は刀鎌の如し』と書かれています。
上の写真の右の方に『脾』が描かれています。
歴代の他の医学書も、同じような図で描かれています。
ただし、岡本一抱の臓腑経絡詳解には、以下のような図も一緒に描かれています。
歴代の医学書の解剖図は、実際の形よりも機能を重視して描かれている部分があります。
岡本一抱先生は、機能を重視していた為に上記のような図も描かれていると思われます。
臓腑経絡詳解の図は、
『脾』は『胃』に乗っかり、『胃』を揉むことによって『胃』の働きを助けることを表現して描いていると思います。
また、
『脾』と『胃』の結びつきの強さを表しているとも、考えることが出来ると思います。
次回は、脾の機能についてお話を致します。
追記
参考文献
臓腑経絡学 アルテミシア
文:木下かおり