今日は、私が臨床をしていて気づいた事をお話いたします。
まず、私自身の話をします。
今は全くそういう風に見られないのですが。
昔私は、短気で癇癪持ちでした。
何か嫌なことをされた場合、その出来事を頭の中で反芻をして、また怒るという事を繰り返していました。
7年前に鍼灸の学校に入学したのですが、その時も、まだそういう事があったと思います。
だけど、莊子や老子といった古代中国の思想に触れたりしているうちに、そういう事が減っていきました。
また、北辰会方式の鍼を自分自身に打つようになってからも、頭の中で怒りを反芻する事が大きく減りました。
怒りの炎は、自分自身の身体を燃やし、健康を損ないます。
怒っている時に、清々しい気持ちで怒っている人は居ないですよね。
心臓がバクバクしたり、手が震えたり、頭がガンガンしたりします。
これって、身体に悪そうですよね。
だから、ずっと怒りっぱなしは損をします。
どうしたら、いいの?
それは、許してあげる事です。
ただ単に行き違いで、あなたを怒らせてしまっただけかも知れません。
例えば、イタズラをする子供や駄々をこねる子供。
それは、子供があなたの事を好きなので、かまって欲しいので注意を引くために上記の行動をするのです。
子供は、上手く親の関心を得る方法があまり得意ではないのです。
上記の話は、子供に限った話ではないですが。。。
また、単なる行き違いで、あなたを怒らせてしまっているのかも知れません。
価値観というのは、人によって異なります。
相手の人は、あなたにとって一番いい方法だと思って行動したけど、価値観(経験)が異なるために、あなたを怒らせてしまったのです。
いつまでも、とらわれない
怒ることを0にすることは、難しいですが、
一度怒ったら、その後で許してあげたらいいのです。
そうすれば、相手も自分も楽になれます。
なぜ、今回こんな話をしたかというと、ある患者さんとの会話がキッカケでした。
その方のお困りの症状が大幅に改善された時に、今までとは違う雰囲気で『こないだ、子供にずっと怒ってしまった』という事を教えてくれたのです。
私にとっては、この患者さんの言葉は大きな意味がありました。
同時に、その事に患者さんが気づいてくれて嬉しかったのです。
いつも患者さんには、学ばせて頂きます。
ありがたい事です。
文:荒木かおり