こんにちは。風待堂鍼灸院の荒木かおりです。
最近私は、あるワンちゃんと一緒によく遊びます。
彼女は、言葉を話す事は出来ませんが、言葉の代わりに様々な表現方法を用いて、コミニュケーションをとってきます。
例えば、尻尾の動きや鳴き方を変えたりして、気持ちを伝えてきます。
よくよく観察をして想像力を働かせると、あるていど彼女の訴えている事が分かってきます。
また、彼女の身体をよくよく体表観察すると、東洋医学的に彼女の健康状態を把握する事が出来ます。
言葉以外の方法でも、身体の状態がある程度わかるのです。
動物を治療する場合は、体表観察で身体の状態を確認しながら、治療をします。
小児科と獣医科
昔、小児科の事を『瘂科(あか)』といいました。
『瘂』という字は、口がきけない。という意味があります。
赤ちゃんや子供の場合、症状を言葉で伝えるのが難しい為、『瘂科』と言われていたようです。
赤ちゃんや子供の治療の場合、赤ちゃんの周囲に居てる人(ご両親等)の情報
を参考にしながら、体表観察を行い身体の状態を伺う事が出来ます。
具体的には、脈・舌・顔色・経穴などの反応を確認して、身体の状態を伺います。
小児の身体の状態を把握してから、刺さない鍼等で治療をします。
鍼灸治療において、動物と子供は言葉を話せないという以外にも、共通点があります。
それは、大人に比べて自然治癒力が強いという事です。
自然治癒力が強い子供や動物のそばにいると、こちらも元気になってくるのは自然な事なのかも知れません。
文:荒木かおり