乳児の便秘

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気が流れるということ』の、お話の続きです。

 

肩こりの治療で、肩こりが楽になりつつ母乳も多く出るようになったお母さん。

 

 

 

そのお母さんから、

赤ちゃんの食欲不振

 

母乳が多く出るようになったのだが、最近、赤ちゃんが母乳の飲む量を減っている様な気がする。

 

そのせいか、最近成長が遅くなっている様な気がして、少し心配している。

と、相談を受けました。

 

 

 

これまで赤ちゃんの治療はして無かったのですが、私も気になっていた事があり、お母さんに質問をしました。

 

『◯◯ちゃん、ちゃんと大便出ている?』

 

 

お母さんの話によると、ずっと便秘で3日に1回、綿棒でほじくり出さないと、うんちが出ないそうです。

 

上記のような状態が、生後約3ヶ月経つが続いているそうです。

 

 

大人でも、

先に体内の余分なモノ(大便)が出ないと、新しいモノ(食事)を入れる事が出来ません。

 

赤ちゃんの便秘を治してあげると、母乳もよく飲める様になり、成長が戻ると考えました。

 

 

 

便秘の治療

 

身体を診せてもらって、ある2ヶ所の経穴(ツボ)に刺さない鍼を近づけました。

 

治療後、ニコッと笑いながら『ぷ~』。

 

おならが、出ました。

 

緊張が、緩んだ瞬間です(´∇`)

 

 

 

その後、自力で排便が出来るようになり、

母乳もよく飲むようになり、

よく笑い、言葉をよく喋るようになりました。

 

 

 

便秘の原因

 

今回の赤ちゃんの便秘の原因は、赤ちゃん自身の頑張りによる緊張でした。

 

 

両親が仕事と育児(赤ちゃんの姉)に頑張って、疲れている。

 

その為、自分がさらに両親の負担になってはイケナイと思い、

泣きそうになると、指しゃぶりをして泣くのをじっと我慢する。

 

 

 

指しゃぶりは、彼女が両親に負担をかけないように編み出した方法です。

 

生後3ヶ月で早くも彼女は、まわりの状況を理解して頑張っていたのです。

 

 

 

そのあいだ、彼女の身体は緊張を続けています。

 

発散せずに緊張状態が続くと、気の流れが停滞します。

 

そうすると、大便の流れ(身体の下方へ向かう)も停滞します。

 

その為、便秘になりやすくなります。

 

 

 

便秘を解消する為には、気が流れやすくなる。

 

緊張を緩める治療をしてあげました。

 

 

 

もう1つ大事なこと。

 

両親の治療です。

 

毎日頑張っている親を治療して、親を元気にする事は、赤ちゃんの体調に大きな影響を与えます。

 

 

 

 

便秘とアトピー

 

今回、便秘についてお話をしたのは、お通じが毎日自然に出るというのは大事な事だからです。

 

便秘が続くと、皮膚荒れや湿疹等、何らかの肌の不調を自覚する人も多いのではないでしょうか?

 

また、ある種のアトピーでは、アトピーが治ると同時に、便秘も解消される事があります。

 

 

 

上記の事を考えてみると、

通常は体内の余分なモノが、大便から出ているのが、

何らかの事情で大便が出にくくなっている為に、

皮膚から体内の余分なモノが出ている。

 

そのため、アトピーや各種の皮膚疾患という症状として現れると考えることも出来ます。

 

 

 

食べるもの(体内に入れる)の事以外に、お通じ(体外に出す)の事も考えてみると、身体の状態は今よりも見えてくるかも知れません。

 

 

 

文:荒木かおり

 

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