みなさん、こんにちは。
風待堂鍼灸院の、荒木かおりです。
今日は、多くの方が気になる『気』についてお話をします。
東洋医学を実践している人は『気』の考え方や認識について、全ての人が同じ考えや認識なのでしょうか?
答えは、全て同じでは無いです。
『気』の考え方は、時代や流派によって考え方が異なります。
大別すると、下記の2点に絞られます。
a)『気』を物質として認識をする。
b)『気』を物質として認識しない。
現代中医学は、唯物論の考え方に沿っている為、a)『気』を物質として認識をする。になります。
これは、中華人民共和国の政治形態より当然のことと言えます。
医学は、常に政治の影響を受けています。
これは、日本も変わりません。
医学が政治の影響を受けた事については、『肩こり、腰痛だけじゃない鍼灸治療ー1(東洋医学の歴史)』を参照して下さい。
少し話が脱線しましたが、私の『気』の考え方はb)『気』を物質として認識しない。になります。
でもその説明をし始めると、私の力では話が膨らみ過ぎて終わらなくなってしまいます。
このブログの目的は、東洋医学を知らない人にも知って貰うのが目的なので、『気』を物質として認識をする。で、気のお話をします。
『気』の種類や、機能に関しては考え方は同じです。ただし、物質として認識をするかしないかは違うという。ここが大事なんですけどね。ややこしくて、スミマセン。(;´д`)トホホ…
今回のシリーズは、中医学での、a)『気』を物質として認識をする。をベースにお話をしていきます。
東洋学術出版社の針灸学[基礎編]と、燎原の基礎中医学を参考にお話をします。
『気血津液について』
気(き)、血(けつ)、津(しん)、液(えき)は、ともに人体の生命活動を維持する為の重要な物質である。
気・血・津・液はそれぞれ別の物質であるが、この4つはお互いに化生(かせい。形をかえてうまれる事)し、協調しています。
つまり、気は、体内にある他の物質(血、津、液)に変化したり、助け合ったりしているという事です
気以外の物質も交えてお話をしていきます。
次回に続きます。
文:荒木かおり