『気』について。その5

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こんにちは。風待堂鍼灸院の荒木かおりです。

前回は、気の機能についてお話をしました。

前回までのお話は。

『気』について。その1

『気』について。その2

『気』について。その3

『気』について。その4

ここから、今日のお話です。

気の機能の続きです。

4)固摂

気は推動作用により、血や津液を一定の通路を運行させます。

その一定の通路から、血や津液がはみ出さないようにする作用が固摂作用です。

因みに、血脈から外に出た血を瘀血(おけつ)と言います。

固摂作用には、汗・尿・ヨダレ・胃腸の体液・精液等の体液が、身体の外に漏れ出ない様にする作用もあります。

文字通り、固める作用です。

固摂作用が低下すると。

各種体液が身体から漏れ出る様になります。

例えば、汗が出て止まらない。尿失禁・多尿・下痢・下血等です。

 

5)気化

精・気・血・津液の間での物質代謝や相互に変わること。

飲食物や空気から、気や血や津液を創りだす作用です。

そして、精・気・血・津液間でお互いに転化(てんか。入れ替わり)する作用です。

気化作用が低下すると。

気そのものが創られなくなり、これまでお話した気の作用が働けなくなります。

ご飯を食べても、全く栄養が吸収出来ない状態をイメージしていただくといいです。

精・気・血・津液間でお互いに転化が上手くいかないと、気血津液の過不足の解消が出来なくなります。

血は余っているけど、気が少なかったり。逆に、気は余っているけど、血が少ない状態です。

『気』の話の初めに、『気』を物質として認識するか・しないか。というお話がありました。

この気化作用を、形の無い『気』や『精』と、形のある『血』や『津液』との相互転化と考えると、私は『気』を物質として認識しない方がシックリしました。

 

今回で、気の機能はいったん終わります。

これまで『気』のお話をしていて、気以外に、精・血・津液が出てきました。

これらのお話をしていくと、更に『気』を理解し易いと思います。

次回は、精・血・津液についてお話をします。

参考文献

東洋学術出版社 針灸学[基礎編]

燎原 基礎中医学

 

文:荒木かおり

 

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