先日、患者さんが、こんな事を言ってました。
患者さん『風邪で、寝違いになる様な事があるんやね。お父さんに、風邪をうつされたら寝違いになった。』
詳しくお話を伺うと、
患者さんのご主人さんが風邪をひきました、その後続けて、患者さんも風邪の初期症状が現れ、起床時に首が急に回らなくなりました。
無理に首を回すと、左のウナジがひきつれる様な強い痛みを生じ、全く首を左右に回せません。
振り向いたり横を見るときは、体ごと視界を向けなければならないほどです。
これほどキツイ寝違いがどうやったら治るのか?と、たいへん困ったそうです。
ところが、その後、風邪の症状が治ると同時に、寝違いも自然に治りました。
風邪の症状と寝違いの症状があまりにも同時だったので、『風邪が原因で、寝違いになった』と思ったそうです。
以前、『急な肩こり・首こり』という記事を書きました。
実際に、その様な症状の方は、他にも居てると思います。
今回の患者さんは、寝違いになった後、早めに養生をし、すぐに風邪も寝違いも良くなったそうです。
これが、不摂生や誤った治療をすると、『変証』や『壊病』という状態になります。
簡単に言うと、こじらせた状態です。
『変証』や『壊病』になると、治るのに時間がかかります。
また、
『傷寒論』という古典は、『太陽病』という風邪のひき始めの症状への治療にページの多くを費やしています。
これは、病が深くなると治しにくく、風邪の初期の内に治療をした方が治しやすいという意味もあります。
風邪に限らずですが、早めの養生や治療というのは大事ですね。