五志とは
『志』とは、『怒』『喜』『思』『憂』『恐』の五種類の精神情緒の事です。
この五種類の精神情緒の事をまとめて、『五志』や『情志』とも言います。
五臓は、それぞれ『五志』を蔵しており、互いに影響をしています。
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
五志 | 怒 | 喜 | 思 | 憂 | 恐 |
心の志は、『喜』
グレーテル先生、こんにちは
トラヴァイさん、こんにちは。
グレーテル先生に質問です。
上に書かれている『五志』の表を見ると、『怒』『憂』『恐』という精神情緒は身体に悪そうだと思います。
だけど、心の『喜』というのは身体に良さそうです。
ずっと『喜』という感情だったら、身体にいいのではないでしょうか?
トラヴァイさん、いい質問です。
私も、『喜』という感情が多ければ、身体にも良さそうだし、皆が幸せになれるのではないかな?と、思う事はあります。
だけど、それは不自然な事なのかも知れないです。
例えばです。
多くの人が、『晴れの日』が好きで『雨の日』は嫌いだと思います。
だからといって、ずっと雨が降らずに晴れ続けれたら、どうなりますか?
私も、『雨の日』より『晴れの日』が好きです。
『晴れの日』の方が、お散歩が出来るからです。
だけど、
もし雨が全く降らないと、暑かったり、川や湖が干上がったり、農作物や草木が枯れてしまいます。
そしたら、大好きなキャベツが食べれなくなります。
『雨の日』も必要だと思います。
そうです。
いくら『晴れ』が好きでも、『雨の日』というのは必要ですね。
同様に、『喜』という感情だけでは危ういのです。
『恐』という感情があるから、危険を避ける事も出来ます。
また、『怒』があるから踏ん張る事が出来ます。
もちろん『喜』という精神情緒は、大事です。
だけど、ずっと『喜』という感情は『身体』も『心』も不安定にさせます。
大事なのは、バランスです。
東洋医学は、心と身体のバランスを重視します。
『喜』だけではなく、他の『五志』も必要なのが、分かりました。
グレーテル先生、ありがとうございました。
トラヴァイさん、聴いてくれてありがとうございました。