5月21日は、二十四節気の小満(しょうまん)でした。
小満とは、
5月21日頃。
小満とは秋に蒔〔ま〕いた麦などの穂がつく頃で、ほっと一安心(少し満足)すると言う意味です。
田畑を耕して生活の糧〔かて〕を稼いでいた時代には、農作物の収穫の有無は人の生死にかかわる問題でした。
そのため、麦などに穂がつくと「今のところは順調だ、よかった」と満足したことから小満と言う名前が付いたようです。
日本文化いろは事典より
ところで沖縄の方言で『小満芒種(スーマンボースー)』という言葉があります。
小満芒種の意味は、『梅雨(つゆ)』の事です。
二十四節気の『小満』から次の二十四節気である『芒種』までが、沖縄では梅雨にあたるためです。
草木の成長には欠かせない梅雨ですが、雨が降ると身体が重ダルくなる人にとって、たいへん辛い時期でもあります。
どういう人が、雨の日に体調を崩すのか
どういう人が、梅雨に身体が重くなるかというと、体内の水の巡りが悪い人です。
常にオモリ(水分)を抱えている状態なので、体内の水の巡りが悪い人は、身体を重く感じます。
そして、空気が湿っていると、体外に余分な水が逃げにくいのですね。
だから、梅雨が辛いのです。
水の巡りが悪い人を確認する方法
体内の水の巡りの悪い人を確認するのに、簡単な方法があります。
それは、舌診です。
例を1つ挙げると、舌の縁に歯型がついている人です。
これは、舌が余分な水分で膨らんで歯に押し付けられる為に生じます。
東洋医学での脾の臓が弱っている人や、よく水分(お酒を含む)や甘い物を摂取する人にもよく見られます。
甘い物や過剰な水分(お酒)は、体内の水の巡りを悪くし易いけど、
身体が重くてしんどいと、ついつい甘い物をとったり、水分(お酒)をとってしまいがちです。
そうすると、ますます身体が重くなります。
そういう時は、軽く身体を動かして汗や小便で体内の不要な水分を出した方が、楽になりやすいです。
文:荒木かおり