2015年6月 北辰会本部 エキスパートコースに参加してきました

ブログ

 

 

 

先日(6月21日)は、鍼灸の定例会(勉強会)に参加してきました。

 

 

 

午前中は、実技でした。

 

今回は東京から参加された先生とお互いの体表観察(ツボや脈や舌等の観察)をさせて頂きました。

 

 

 

お互いに現在の症状を確認し、簡単な問診を行いながら全身の経穴(ツボ)や、脈や舌等を確認します。

 

その時に、セオリー通りの体表観察の反応が出ない事が多々あります。

 

 

 

例えば、風邪の初期症状では脈が浮くのが基本ですが、脈が浮かない場合があります。

 

この時に、脈が浮かない理由を他の体表観察所見や問診から考察したりします。

 

 

 

風邪を引けば、脈が浮く。しか覚えていない場合、(本当は風邪を引いていても)脈が浮いていないから風邪を引いていないと考えてしまう事があります。

 

実際には、患者さんに脈が浮くだけの体力が無い場合は、風邪を引いても脈が浮くことが出来ないのです。

 

上記は、セオリー通りの反応が起きない1例です。

 

 

 

実際に使える東洋医学を学ぶ。

 

午前中の2時間の実技は、そんな時間でした。

 

 

 

 

午後の1コマ目は、藤本蓮風先生による実技デモンストレーションでした。

 

鍼の技術だけではなく、色々なモノを教えて頂きました。

 

スイッチの入りかたが、いつも半端ないです。

 

 

 

午後の2コマ目は、奥村裕一学術部長の『江戸期鍼灸諸流派における膏の原・肓の原―膈膜・募原・心包・三焦との関わりー』でした。

 

上記の講義は、今年の10月に東京で開催される日本伝統鍼灸学会第43回学術大会でも聴く事が出来ます。

 

奥村学術部長の講義は前回もハイレベルな講義でしたが、今回もレベルが高い内容で、自分自身の不勉強を痛感する時間でした。

 

 

 

最後の講義は、森洋平先生による『近代日本鍼灸史』でした。

 

講義の内容は、『澤(沢)田流』についてでした。

 

澤田流というのは、昭和初期のお灸の名人である澤田健先生が起こした流派です。

 

『鍼灸真髄』という本に記載されている、澤田健先生の言葉を紐解きながらの講義でした。

 

鍼灸真髄をきちんと読むと、

師匠の思いを正しく受け継ぐというのは、なかなか難しい事だと実感しますね。

 

 

 

ハイレベルな講義が盛り沢山の1日でした(・∀・)

 

文:荒木かおり

 

タイトルとURLをコピーしました