望診、聞診、問診、切診の総称で、東洋医学での疾病を診察する基本的な方法。
望診(ぼうしん)
術者の視覚によって、患者さんの全身や局所を観察する事。
望診には、望神・望色・望形態・舌診等があります。
聞診(ぶんしん)
術者の聴覚と嗅覚により、患者さんの音声・体臭・排泄物の臭いを観察する事。
聞診の確認事項には、音声・言語・呼吸・咳嗽・呃逆・噯気の確認等があります。
問診(もんしん)
患者さん自身や、患者さんの家族への質問を通して、病状を把握する事。
問診の確認事項には、既往歴や現病歴等の質問以外にも、下記の東洋医学独特の質問もあります。
寒熱・汗・頭身・胸腹・耳目・睡眠・飲食・味覚・二便・婦女・小児。
切診(せっしん)
術者の触覚によって、患者さんの全身や局所を観察する事。
切診の確認事項には、脈診・原穴診・腹診・背候診・尺膚診等があります。
まとめ
望聞問切(ぼうぶんもんせつ)の各診察方法には、固有の役割があります。
基本的には、各診察方法を偏重なく総合的に判断する事が大切です。
これを、四診合参(ししんごうさん)といいます。