辛温解表剤
材料:
葱白5条
淡豆豉 30g
用法:水煎し、汗が出るまで頓服する
効能:通用発汗
主治:外感風寒軽症
葱が主役の方剤(漢方薬)
前回、風邪と葱についてお話を致しました。
その中で、葱は辛くて温める作用がありますよ。と、お話を致しました。
『葱豉湯』は、風寒の邪と言われるタイプの風邪に、葱の辛くて温める作用で効果を発揮します。
ちなみに、辛くて温める作用で風寒の邪を治す作用のある方剤の事を『辛温解表剤(しんおんげひょうざい)』といいます。
軽めの風邪に効果があります
辛温解表剤は、他にも種類がありますが、『葱豉湯』の特徴は辛温であるが発汗し過ぎる事なく津液を傷りにくく、外感風寒の軽症に適している事です。
もう少し分かりやすい表現にすると、
汗をかくと疲れる人が、軽めの風寒の外邪にかかった時に効果があります。
風邪のひき始めに『葛根湯』という話を聞きますが、葱を煮出して服用するのもいいかもしれませんね。
以上、葱のお話パート2でした。
次回、『白通湯』に続きます。
参考文献
[新装版]中医臨床のための方剤学
中医臨床のための中薬学