東洋医学からみた『心(しん)』のお話の続きです。
【汗は心の液】
汗は、津液が陽気の作用を受けて、肌表から流れ出ることにより生じます。
津液は、血の重要な組成成分の1つです。
その血を心が主るため、『汗は心の液』と言われています。
もし発汗が過多になれば、津液や血を消耗し、心血の不足や心気の消耗を招き、発作性の軽い動悸(心悸)や持続性の激しい動悸(怔忡・せいちゅう)などの症状が現れることがあります。
参考文献
東洋学術出版社 針灸学[基礎編]
燎原 基礎中医学
中国漢方 中国漢方医語辞典
文:荒木かおり