心について。その6(舌に開竅する)

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東洋医学からみた『心(しん)』のお話の続きです。

 

【舌に開竅(かいきょう)する】

 

舌は、『味覚の識別』と『言語を発する』という、主に2種類の機能があります。

 

 

これらの舌の機能は、心の『血脈を主る』、『神志を主る』という機能と関係があります。

 

心の気血は経脈を通じて舌に繋がり、舌の色や形態を保持し、機能も発現させます。

 

そのため、心の働きが正常に機能していると、味覚は正常で、舌は正常に動き言葉をハッキリ喋れます。

 

もし、心の働きに異常が生じると、味覚に異常が生じたり、舌がこわばって言語障害が生じることがあります。

 

【味覚障害・舌の強ばり】

 

例えば、『こころ』に憂いがあると、美味しい食べ物を食べていても美味しく感じなかったり、味を感じなかったりします。

 

また、緊張する場面で話をしようとすると、上手く舌が回らなかったり。

 

逆に、お酒をいっぱい呑んで緊張が緩みすぎても、ろれつが回らなくなります。

 

 

【舌の色・形態】

 

心血が不足した場合、舌の色は淡白になります。

 

心火が盛んになると舌尖が赤く腫れてピリピリしたり、口内炎が生じることがあります。

 

 

このように、心と舌の関係は強いのです。

 

 

参考文献

東洋学術出版社 針灸学[基礎編]

燎原 基礎中医学

 

文:荒木かおり

 

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