夏と暑邪と火邪について

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今年の夏は、酷暑

 

先日、六淫の邪である、火邪と暑邪についてお話を致しました。

 

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『風』『寒』『暑』『湿』『燥』『火』は、四季の正常な気候の移り変わりを表し、人や生物を養う作用があります。

ところが、気候変化が異常になって、大過や不及が生じると発病因子になり、これを『六淫』といいます。

最近はニュース等で、『酷暑』という言葉が使われていますが、それを受ける人間の身体の状態にもよりますが『大過』といえる状態かも知れません。

 

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熱と熱

以前『身体、重だるくないですか?』に書きましたが、『同気(どうき)相求(あいもと)める』という言葉があります。

これは、気の合うものは自ずから親しくなり、より集まる。という意味です。

 

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身体、重だるくないですか?

 

 

九五曰。飛龍在天。利見大人。何謂也。
  九五に曰く、飛竜天に在り、大人を見るに利(よ)ろしとは、何の謂いぞや。
     

子曰。同聲相應。同氣相求
  子曰く、同声相い応じ、同気相い求む
  

水流濕。火就燥。
  水は湿(うるお)えるに流れ、火は燥(かわ)けるに就(つ)く。
    

雲從龍。風從虎。
  雲は竜に従い、風は虎に従う。  
     

聖人作而萬物覩。
  聖人作(おこ)りて万物観(み)る。
 

本乎天者親上。本乎地者親下。
  天に本づく者は上に親しみ、地に本づく者は下に親しむ。
     

則各從其類也。
  すなわち各々その類に従うなり。
     

朝日選書 中国古典選 易~本田済 著~より引用

 

同気相求める。

水が流れる際、地面の湿った部分へ早く流れてゆく。

火の燃え移るとき、乾燥したものにまず燃えつく。

 

 

同じように、元々身体に熱が篭っている人は、今年の夏の暑さは特別に堪えると思います。

その場合、元々身体に篭っている熱を対処すれば、今年の夏を乗りきりやすくなります。

ただし、この熱は、氷や冷たい飲食物を摂取すればとれるというわけではないです。

実際に、夏の時期に冷たいものを過剰に摂っていると、秋に体調を崩す人が多いです。

 

ただ冷たいもの摂取するのではなく、人によって熱の発生する原因が異なるので、それに合わせた治療と養生が必要です。

 

 

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